| 九月十日 菅原 道真 |
去年の今夜清涼に待す 秋思の詩編独り断腸 恩賜の御衣今此に在り 捧持して毎日余香を拝す |
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菅原道真は 平安朝時代の政治家であり 又儒学者でもある。 この詩は道真の代表的な詩の一つで 最もよく知られていて、私も非常に好きな詩である。 華美にながれず質素な内にも深い情感のこもった詩である。 詩 意 丁度一年前の去年の今夜、清涼澱に於いて菊見の宴にはべり 「秋思」の勅題で詩を賦したが、それは並み居る臣のなかで 自分独り断腸の思いを詠じたものとなった。 しかし 陛下からは大変な御誉めを頂き御衣を賜った。 今は罪に問われ太宰府に左遷の身となっているが その時に賜った恩賜の御衣を今も捧げたてまつり、毎日 帝の余り香を拝して(帝のお姿をしのんで)いるのである。 道真の誠実な人柄がにじみでた詩である。 和歌 こちふかばにおいよこせようめのはな あるじなしとてはるなわすれそ |